離婚について知ることから準備を始めましょう

離婚の申し出に泣いている妻とうなだれている夫の写真

あなたが離婚について考え始めたのは、いつ頃からですか?
日常生活の中で嫌なことがあっても、些細なことで喧嘩してしまっても「 離婚 」という言葉には、 なかなか結びつかなかったと思います。

それが、ある日、「 離婚したい 」と思っている自分に気がつき震えてしまうほどでしょう。 恋人たちの別れと違って、家庭を壊すことは、子供たちの人生にも直接的に関わることであり、 親にも影響を与えることでもあるからです。
また、今まで築いてきた財産を失うことになるかもしれないですし、経済的な苦労を背負って 生きて行くことになるかもしれないのです。

それでも、ただ一度の自分の人生を考える時「 このままじゃイヤだ!」という心の叫びを 無視することは出来ません。

ただ、人間は、ひとつの考えにとらわれると、その考えから抜け出せなくなってしまうこともあります。 あなたの人生の選択をひとりで決定するのは危険が伴います。感情だけで離婚を決めてしまっては 後悔する可能性もあります。離婚後の生活がそれ以前より苦しいものになる可能性もあるのです。 客観的な分析を充分した上で決断しましょう。

離婚に直面したら、まず相談することで次の道が開かれます。

離婚に関するご相談例

Q.家事が嫌いで掃除や片付けをしない妻がイヤになり、他の女性と交際し 身体の関係を持ってしまいました。

そのことが妻に解かってしまいましたが、妻と別れて、 交際している女性と結婚を考えています。しかし、妻は離婚に応じてくれません。 どのようにしたらよいか毎日が苦しいです。

奥様が掃除や片付けをしないからと言って、他の女性との交際が許されるわけでは ありません。特にこのような状況の時には、奥様があなたに愛想が尽きて別れてくれると思いがち ですがそんなに簡単なことではありません。

あなたの浮気を知って苦しい思いをして、その上、別れたいと言われたら、私だけこんなに苦しい 思いをして、あなただけ楽しい思いをするなんて許せない、別れてあなたは幸せになり、私は人生 が狂ってしまう、そんなことがあっていいものだろうか・・・などと考えてしまい別れないと言う場合もとても多いのです。

このようなご主人様を有責配偶者と呼び、法律的にも奥様からの離婚申し立てがなければ、簡単に 離婚が出来ません。それでも、家庭裁判所の考え方の傾向として、有責主義から破綻主義への変化 も見られますので、以前は有責配偶者からの離婚の申し出は出来なかったのですが、5~8年位の 別居期間があれば申し出を受け付けてもらえることもあるようです。

夫婦関係の破綻を重要視する 傾向になって来ていますので、これらのことを頭に入れた上で、対策を立てて行きましょう。

Q.旦那が浮気をしていて、私を愛してくれません。本当は別れたくないけれど、 私への愛情がないのなら、取れるものを取って離婚しようと思うのですが。

慰謝料を請求するのでしたら、まずは、夫の浮気の証拠をしっかりと取ることが大事です。 物的証拠が無いのに騒いでも仕方ありませんし、かえって証拠を取られないよう用心してしまう でしょう。

調査会社を使うとしても、むやみやたらに調べても費用ばかりが掛かってしまいます。 よくよく、夫の行動をチェックした上で依頼した方が良いですね。

最終的には、弁護士や裁判所に 依頼することになるかもしれませんが、協議で別れた方が金額的に良い結果が得られたケースもあります。

Q.調停を申し立てようと思いますが、どのような点に気をつけたらよいか不安です。

調停は調停委員を通した話し合いの場ですから、あなたの気持ちが調停委員に伝わらなければ 上手く解決が出来ません。熱意と表現力が必要です。調停に行くだけで解決するなどと軽く考えず、 その前に自分の言いたいことを書いて整理したり準備をしましょう。調停委員の方が理解しやすい よう文書を提出することも大事です。

Q.離婚したいと申し出ましたが、受けてもらえず、どのようにしたらよいか分かりません。 一緒の空間にいるのも辛く、息のつまるような暗い毎日です。

まず、離婚したい理由や決意を相手に認めてもらえるようにしなければなりません。話し合いで 認めてもらえなければ、別居に踏み切ることも有効でしょう。

一般的には、その上で、調停を申し立て、 調停を通して話し合いをしていきます。 離婚の同意の他に親権問題、養育費、財産分与、慰謝料などがある場合には、調停では結論がでない ことも多く、その際には、裁判の申し立てをします。

裁判では、理由が明確でないと離婚することが出来ません。ただ嫌いになっただけでは駄目です。 離婚を申し立てるに至った原因をきちんと分析し、表現し、裁判官が一定の事由に該当すると認めれば、 離婚が成立します。

親権問題がある場合は、子供の幸せをどう捉えるのか、今後の経済的な見通し、育児環境についても 意見が述べられるようにしないとなりません。

また、慰謝料を要求する場合には、何によって精神的 苦痛を受けたかを証明する必要があります。一緒の空気を吸いたくないと感じ始めたら、具体的な行動 を起こす時期が来たのかもしれません。どの様に行動をすれば良いか、行動を起こすタイミングなども、 とても重要になります!!

Q.夫婦間がどうしても上手くいかず、別居に踏み切りましたが、なかなか話しが進みません。

離婚したい場合に、別居は心理的にみても有効な手段です。別居は離婚の第一歩ですし、 離婚した形のシミュレーションです。あと一息なのですから、定期的に話し合いを求めて、 話し合いに応じてもらうようにしなければなりません。ただ、相手にとっても人生の一大事 なのですから、多少の時間がかかるのは仕方ないかもしれません。 どうしても駄目なら、やはり調停の申立を起こすことになります。

離婚をすると決断しても問題は山のようにあります!一番大きな問題は、相手方の同意です!

自分の心が決まっても、相手方はまったく自分とは別の方向を向いているかもしれません。 相手方には生活力があるのでしょうか?生活力が無ければ、よほど、財産があるとか、親に頼れるとかが無ければ、 なかなか離婚に応じてもらえません。

また、相手の結婚観も大きく作用してきます。 あなたの意思をどの様に表現したら、相手方に伝わるか、 よくよく考えて行かなければ成立はしないのです。また、DVやモラハラなどの場合には、相手方にとって あなたは必要な人ですから、なおさら難しいのです!

子供の問題、お金の問題に取り組みましょう!

子供の親権について揉めるご夫婦もいらっしゃいます。 親権や面会交流について合意が得られない場合もあります。 離婚を言い出す前から準備しておきましょう。お金の問題も同じです。 準備を充分してから、 相手方に伝える方が上手く解決するはずです。

離婚は、そう簡単ではありません!

後悔したくない!夫あるいは妻に離婚を承諾させたい!子供の親権やお金の問題を解決したい!など悩みは 尽きないと思います。離婚問題は、是非「高橋知子」横浜相談室にお任せ下さい。あなたの希望に添って、 解決に導くお手伝いをさせていただきます。